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東北エリアの電力自由化◆地元新電力5社の電気料金を比較

2016年4月に電力自由化が導入されて、すでに多くの方が様々な業種の「新電力」と呼ばれる電力会社に乗り換えしていると思います。
実際、「特定規模電気事業者」、いわゆる「新電力」の数は400事業所を超え、これからも増え続けることが予想されます。
このような現状の中、我々一般消費者はどの電力会社が良いのかさっぱり分かりませんよね。
そこで今回は、東北エリアに注目して、東北電力の電気料金や東北エリアで選べる新電力の電気料金を比較してみようと思います。
1. 東北電力の電気料金プランを簡単解説
東北電力は、東北地方6県(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県)と、新潟県を営業区域とする電力会社です。
料金プランは、かなり細かく設定されており、
・従量電灯B(一般家庭向け)・C(店舗や事務所向け)
は、従来のスタンダードな電気料金プランですが、電力自由化の後新たに、
・よりそう+シーズン&タイム
夜間(午後10時から翌午前8時)が割安な料金になるプラン
・よりそう+ナイト12
夜間(午後9時から翌午前9時)が割安な料金になるプラン
・よりそう+ナイト&ホリデー
夜間(午後10時から翌午前8時)と休日に割安な料金になるプラン
・よりそう+ナイト8
夜間(午後11時から翌午前7時)の8時間が割安な料金になるプラン
・よりそう+ナイト10
夜間(午後10時から翌午前8時)の10時間と休日が割安な料金になるプラン
・よりそう+ナイトS
昼間時間に電気のご使用量が比較的少ない利用者の方向けのプラン
・よりそう+サマーセーブ
夜間(午後11時から翌午前7時)の8時間が割安な料金になるプラン
・よりそう、でんき(関東エリア)
契約容量が6kVA以下(東京電力の従量電灯B契約に相当)の需要家が対象
と、利用量やピークタイムに対応した8つの電気料金プランが新たに提供されています。
ここでは、一般的な電気料金「従量電灯B」をご紹介いたします。
◇「従量電灯B」
東北電力の電気料金は、ひとつの契約種別に対して1か月ごとに消費税等相当額を含む「基本料金+電力量料金(燃料費調整額を含む)+再生可能エネルギー発電促進賦課金」の合計金額となります。
・基本料金(1契約あたり)
・電力量料金(1kkWhごと)
区分 | 料金単価(税込) |
最初の120kWhまで | 18円24銭 |
120kWhをこえ300kWhまで | 24円87銭 |
300kWh超過分 | 28円75銭 |
また、最低月額料金は、257円04銭/1契約と設定されています。
詳しく電気料金を調べたい方は、東北電力のWebサイトにおいて電気料金シミュレーションができますので、そちらをご利用ください。
2. 東北電力エリアで契約できる新電力の電気料金比較
次に、東北電力エリアで選択可能な新電力は、
・ミツウロコグリーンエネルギー
・イーレックス
・Looopでんき
・HTBエナジー
・洸陽電機
などなど、他に挙げれば山ほどありますが、東北エリアで代表的な新電力は以上の通りとなります。
そこで、各社の一般的な料金プランを、比較しやすいように東北電力の「従量電灯B」を参考にしたいと思います。
・ミツウロコグリーンエネルギー
再生可能エネルギーでの発電も行っているミツウロコグリーンエネルギーが、電力自由化に伴い「ミツウロコでんき」の愛称で展開している新電力です。
電気料金プランは、
・従量電灯B
・従量電灯C
と、東北電力と同様の区分に分けられ、基本料金は同じ単価で設定されているものの、電力量利用金において、
・電力量料金(1kkWhごと)
と、120kWhは高くなってしまいますが、120kWhを超える場合は約2円安く単価が設定されています。
・イーレックス
イーレックスは、1999年に電力売買事業、発電事業、電源開発事業を主な事業として設立された古くから電気の小売りをしている新電力です。
電気料金プランは、
・東北従量電灯B
・東北従量電灯C
と、こちらも東北電力と同じシステムを採用しており、基本料金は東北電力と同じですが、電力量料金では、
・電力量料金(1kkWhごと)
と、120kWhは同じ単価になっていますが、300kWh超過分では1円安く設定されています。
・Looopでんき
Looopでんきは、沖縄電力以外の9エリアを対象にしている新電力です。
電気料金プランは、基本料金は0円。
これは、東北限定ではなく、全てのエリアで基本料金は無料になっています。
電力量料金は1種類のみで、おうちプラン(東北エリア)では26.00 円/kWhと、これだけ。使った分だけの支払いとなります。
基本料金が0円なので、電気料金は従量部分だけを支払えば良いのですが、「燃料費調整額」や「再生可能エネルギー発電促進賦課金」は、既存の電力会社と同額が別途に加算されます。
・HTBエナジー
HTBエナジーは、皆さまよくご存じの大手旅行代理店のH.I.S(エイチ・アイ・エス)が設立した新電力です。
使用量や契約アンペアに関係なく、一律5%安くなるという大きな魅力があります。
料金プランは、各地区で愛称があり、東北エリアでは「東北なまはげプラン」として、30A(アンペア)以上からの契約になります。
・基本料金(1契約あたり)
・電力量料金(1kkWhごと)
以上の様に、基本料金、電力量料金ともに、5%単価を安く設定しています。
・洸陽電機
洸陽電機は、神戸市に本社を置き、太陽光発電や企業の省エネ支援などを営む会社で、大規模ビルや冠婚葬祭場など大口向けに多数の供給実績がある新電力です。
料金プランは、
・きほんプラン
・生活フイットプラン
・プランC
と、3種類あり、「生活フイットプラン」は夜間の電気料金が割安に、「プランC」は商店、事務所向けとなっています。
一般的なプランは「きほんプランとなり」、30Aからの契約となります。
・基本料金(1契約あたり)
・電力量料金(1kkWhごと)
以上の様に、約3%程度安く設定されていますが、その他のサービスとして、引越しと同時に申し込みができたり、JALマイレージが貯まる特典があります。
3. まとめ
東北電力エリアで選べる新電力と東北電力の比較をご覧いただきましたが、どのエリアでも言えることですが、「Looopでんき」と「HTBエナジー」が価格に関してはとにかく安いと言えるでしょう。
東北電力においても、使用量とピークタイムを細かく設定した料金プランを新たに展開しています。
電力会社を選ぶ際には、価格面だけではなく、サービスやセット割引、特典などを考慮して、生活スタイルに合わせて選んでいくことが大切ですね。
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