中部エリアの電力自由化◆地元新電力5社の電気料金を比較

中部エリアの電力自由化│5社の電力会社の電気料金を比較

電力自由化が始まって早くも1年以上が経ち、電力会社を変更した方も多いかと思います。

しかし、自由化が導入された直後よりも「新電力」の事業者数が増加し続け、どの電力会社が良いのか迷ってしまうでしょう。

また、今回紹介する中部電力においても、自由化が施行されて以降、新たな料金プランの提供を始めているのです。

中部エリアの電力自由化│5社の電力会社の電気料金を比較

ということで今回は、中部エリアに注目して、中部電力の電気料金や中部エリアで選べる新電力の電気料金を比較していきましょう。

1. 中部電力の電気料金プランを簡単解説

中部電力は、中部地方5県(愛知県、三重県(一部を除く)、岐阜県(一部を除く)、静岡県(一部を除く)、長野県)を主な営業地域とする電力会社です。

中部電力の所有する電力会社は全部で199箇所あり、その構成比としては火力発電所が75%ほどで、水力発電所が15%となっています。

電気料金プランは、

・従量電灯B:一般ご家庭向け

・従量電灯C:店舗・事務所向け

従来のスタンダードな料金プランと、電力自由化の移行新たに、

スマートライフプラン

22時から翌朝8時までおトクな夜間料金が適用されるピークシフトプラン

スマートライフプラン(夜とく)

21時から翌朝7時までおトクな夜間料金が適用されるピークシフトプラン

・スマートライフプラン(朝とく)

23時から翌朝9時までおトクな夜間料金が適用されるピークシフトプラン

ポイントプラン

従量電灯Bのうち契約アンペアが10A~30Aの利用者向け

・おとくプラン

従量電灯B/Cのうち契約アンペアが40A~60Aまたは6kVAの利用者向け

・とくとくプラン

従量電灯Cのうち契約アンペアが7kVA以上の利用者向け

・カテエネプラン(関東エリア)

東京電力の従量電灯Bの契約で契約電流が50A・60Aの方、または従量電灯Cの契約の方が対象

以上、ピークタイムや利用量に対応できるように7つの料金プランを提供しています。

ここでは、一般的な電気料金「従量電灯B」の料金単価をご紹介いたします。

中部エリアの電力自由化│5社の電力会社の電気料金を比較

◇従量電灯B

電気料金は、契約電流(A)の大きさに応じて計算する「基本料金」と、使用量に応じて計算する「電力量料金」の合計から、「口座振替初回引落とし割引額」を差し引いた金額に、「再生可能エネルギー発電促進賦課金」を加えたものになります。

・基本料金(ひと月あたり)

アンペア数 基本料金(税込)
10A 280円80銭
15A 421円20銭
20A 561円60銭
30A 842円40銭
40A 1,123円20銭
50A 1,404円00銭
60A 1,684円80銭

・電力量料金(1kkWhごと)

電力量料金 料金(税込)
最初の120kWhまで 20円68銭
120kWhをこえ300kWhまで 25円08銭
300kWh超過分 27円97銭

また、最低月額料金は、253円80銭/1契約となっています。

以上が、一般的な電気料金プランなりますが、更に詳しく調べたい方は中部電力のWebサイトでのご確認をお願いいたします。

2. 中部エリアで契約できる新電力の電気料金比較

次に、中部電力エリアで選べる新電力は数多いのですが、

・東邦ガス

・静岡ガス

・Looopでんき

・HTBエナジー

と、他にもたくさんの新電力事業者が参入していますが、特におすすめの4事業所を今回ご紹介したいと思います

中部エリアの電力自由化│5社の電力会社の電気料金を比較

◇東邦ガス

東京ガス、大阪ガス、西部ガスとともに日本四大都市ガスの1つ「東邦ガス」。中部地方の方で知らない方はいないのではないでしょうか。

ガス会社ということで、ガスと電気をセットでご契約いることでメリットのある料金プランが用意されています

料金プランには、

・ファミリープラン

・シンプルプランⅠ

・ビジネスプラン

・シンプルプランⅡ

・ビジネスプラン(動力用)

と、ご家庭用とビジネスプランが用意されています。

ファミリープランがガスと電気のセット料金となり、シンプルプランが電気のみの契約となり、今回はファミリープランの中心にご紹介いたします。

・基本料金(1契約あたり)

アンペア数 基本料金(税込) 中部電力(従量電灯B)
30A以下 788円40銭 ~842円40銭
40A 919円20銭 1,123円20銭
50A 1,200円60銭 1,404円00銭
60A 1,480円80銭 1,684円80銭

・電力量料金(1kkWhごと)

使用量 基本料金(税込)
120kWhまで 20円67銭
200kWhまで 25円03銭
250kWhまで 25円05銭
300kWhまで 25円07銭
350kWhまで 25円98銭
400kWhまで 26円50銭
500kWhまで 27円10銭
700kWhまで 27円92銭
1000kWhまで 27円94銭
1000kWh超過分 27円96銭

以上、他の電力会社よりも細分化されており、この2つの料金と別に「オプション割引」として以下の2つのうちどちらかを選ぶことになります。

・床暖割引:電気基本料金から5%割引

・家庭用燃料電池(エネファーム)割引:電気基本料金から10%割引

このように、オール電化住宅にお住まいの方はメリットが大きいのではないでしょうか

・静岡ガス

静岡ガスは、静岡県静岡市に本社を置くガス会社で、17,000kWという世界最高の発電効率を誇る富士発電所を所有しています

管轄エリアは静岡市・富士市・富士宮市・沼津市・三島市・裾野市など7市3町で、現在は約30万件に都市ガスの提供をしています。

電気料金プランは、他の新電力とは全く異なり、

・おうちプラン1(50Hz)

・おうちプラン2(50Hz)

・おうちプラン1(60Hz)

・おうちプラン2(60Hz)

と、分かれていますが、「従量電灯B」→おうちプラン1(50Hz)と、「従量電灯C」→おうちプラン2(50Hz)の2種類しかありません。

つまり、静岡地区では電気が50Hz帯と60Hz帯に分かれており、どちらのHz帯でも対応できるようにしているのです。

おうちプラン1では、

・基本料金(1契約あたり)

アンペア数 基本料金(税込) 中部電力(従量電灯B)
30A 842円40銭 842円40銭
40A 1,067円04銭 1,123円20銭
50A 1,298円70銭 1,404円00銭
60A 1,516円32銭 1,684円80銭

・電力量料金(1kkWhごと)

電力量料金 料金(税込) 中部電力(従量電灯B)
最初の120kWhまで 19円43銭 20円68銭
120kWhをこえ300kWhまで 25円91銭 25円08銭
300kWh超過分 29円93銭 27円97銭

と、3割程度安く設定されており、さらに、電気とガスのセット割による基本料金割引のメリットに、ガス会社ならではの割引を用意しているのが特徴セット割/ほっと割/創エネ割/安心割り/ウエルカム割/早期割、以上の割引が適用されます。

・Looopでんき

Looopでんきは、沖縄電力以外の全国9エリアを対象にしている新電力です。

電気料金プランは、基本料金は0円

これは、全国全てのエリアで基本料金は無料になっています。

電力量料金は1種類のみで、おうちプラン(中部エリア)では26.00 円/kWhと、これだけ。使った分だけの支払いとなります

・HTBエナジー

HTBエナジーは、皆さまよくご存じの大手旅行代理店のH.I.S(エイチ・アイ・エス)が設立した新電力です。

使用量や契約アンペアに関係なく、一律5%安くなるという大きな魅力があります。

料金プランは、各地区で愛称があり、中部エリアでは「中部しゃちほこプラン」として、30A(アンペア)以上からの契約になります。

・基本料金(1契約あたり)

アンペア数 料金単価(税込) 中部電力(従量電灯B)
30A 800円28銭 842円40銭
40A 1,067円04銭 1,123円20銭
50A 1,333円80銭 1,404円00銭
60A 1,600円56銭 1,684円80銭

・電力量料金(1kkWhごと)

区分 料金単価(税込) 中部電力(従量電灯B)
最初の120kWhまで 19円65銭 20円68銭
120kWhをこえ300kWhまで 23円83銭 25円08銭
300kWhをこえる分 26円58銭 27円97銭

以上の様に、基本料金、電力量料金ともに、5%単価を安く設定しています

3. まとめ

中部エリアで選べる新電力と東北電力の比較をご覧いただきました。

全国どこのエリアでも共通ですが、「Looopでんき」と「HTBエナジー」が価格に関しては他の事業所よりも安いと言えます。

ですが、中部エリアにおいては、ご紹介した「東邦ガス」、「静岡ガス」がおすすめです。

地域と密接にかかわっていることによって、ガスと電気をセットで利用すると割引になるメリットは大きな魅力を感じます。

他にも、数多くの新電力が中部エリアに参入しているので、口コミ情報などを参考にして、ご家庭にあった電力会社を選びたいですね。

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