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関西エリアの電力自由化◆地元新電力5社の電気料金を比較

2016年4月に電力自由化が始まってから新電力に乗り換える方は多いですが、満足していますか?
特に、今回ご紹介する関西エリアは、新電力を事業者数も多く、特に価格競争は激しいものになっています。
しかし、実際にこれから新電力に乗り換えるにしても、どの電力会社が良いのか?
そこで今回は、関西エリアに注目して、関西電力の電気料金や関西エリアで選べる新電力の電気料金を比較してみたいと思います。
1. 関西電力の電気料金プランを簡単解説
関西電力は、近畿地方2府4県(京都府、大阪府、滋賀県、兵庫県(赤穂市福浦を除く)、奈良県、和歌山県、および福井県(三方郡美浜町以西)、三重県(熊野市以南)、さらには岐阜県不破郡関ケ原町の一部を営業区域とする電力会社です。
関西電力は、アンペア制をとっておらず、基本料金は「デマンド料金制度」により決定される契約電力をもとに算定されます。
「デマンド料金制度」とは、契約者の過去1年間(その月と前11か月)の最大需要電力により、契約電力を決定する制度です。
その電気料金プランは、
・従量電灯A:一般家庭向け
・従量電灯B:店舗・事務所向け
と、従来のスタンダードの料金プランに加えて、電力自由化が施行されて以降、
・はぴeタイム
夜23時から翌朝7時までおトクな夜間料金が適用されるピークシフトプラン
・eスマート10
夜22時から翌朝8時までおトクな夜間料金が適用されるピークシフトプラン
・eおとくプラン
電気の使用量が比較的多い家庭向けの電気料金プラン
・はぴeプラス(関東エリア)
契約電力(基本料金)は、その1月の最大使用電力と前11月の最大使用電力のうち、いずれか大きい値を採用しています。
と、新たに4つの料金プランを提供しており、「e」の意味は不明ですが、夜間のピークシフトが2種類あるのが特徴です。
ここでは、新電力と比較するため「従量電灯A」の料金単価をご紹介いたします。
◇従量電灯A
関西電力では、「最低料金」+「電力量料金(1kWhあたりの料金)」が電気料金になります。
・最低料金(1契約あたり)
・電力量料金(1kWhごと)
以上のように、アンペア制を採用している電力会社とは違いがありますので、詳しく電気料金を調べたい方は、関西電力のWebサイト上に「電気料金シミュレーション」が用意されているので、そちらをご利用ください。
2. 関西電力エリアで契約できる新電力の電気料金比較
次に、関西エリアで選べる新電力は数多いのですが、
・大阪ガス
・和歌山電力
・Looopでんき
・HTBエナジー
・eREX(イーレックス)
など、他にも数多くの新電力が関西エリアには参入していますが、特におすすめの5事業所を今回ご紹介いたします。
・大阪ガス
大阪ガスは、東京ガス、東邦ガス、西部ガスと並ぶ4大一般ガス事業者のひとつであり、販売量では東京ガスに次ぐ全国2位のシェアを誇っています。
2016年4月の電力自由化後、一般家庭や企業などのガス顧客を対象にガスと電気のセット販売を展開しています。
電気料金プランは、
・ベースプランA
・ベースプランB
・家庭用発電プラン
と、3種類のプランがあり、ベースプランAが一般のご家庭向けとなっています。
・最低料金(1契約あたり)
・電力量料金(1kWhごと)
・オプション割引(ガスセットと長期2年は重複適用が可能)
このように、関西電力と比較した場合、オプション割引きが適用されれば、最大5%お得になります。
・和歌山電力
和歌山電力は、2016年4月の電力自由化に伴い、和歌山初の「特定規模電気事業者」(新電力会社・PPS)として設立され、和歌山で初めて新電力として登録されました。
和歌山に特化することで、営業コストや広告コスト、設備コストなどを大幅にカットしているため、電気料金がかなり安くなっているのが特徴です。
供給可能エリアは、関西電力エリアを対象にしています。
電気料金プランは、
・お家電灯A
・お店電灯B
と、分かりやすい2つのプランが用意されており、ここでは「お家電灯A」をご紹介します。
・最低料金(1契約あたり)
・電力量料金(1kWhごと)
このように、最低料金、120kWhをこえ200kWhまでの電力量料金は高く設定されていますが、200kWh以上をご利用の際は、
電力量料金がかなり安く設定されており、約20%お得になります。
・Looopでんき
Looopでんきは、沖縄電力以外の全国9エリアを対象にしている新電力です。
電気料金プランはいたってシンプル、基本料金は0円です。
関西エリアだけでなく、全国9エリア全て基本料金が無料になっています。
電力量料金は1種類のみで、おうちプラン関西エリアでは22.00 円/kWhと、これだけ。
使った分だけの支払いとなります。
・HTBエナジー
HTBエナジーは、皆さまよくご存じの大手旅行代理店のH.I.S(エイチ・アイ・エス)が設立した新電力です。
使用量や契約アンペアに関係なく、一律5%安くなるという大きな魅力があります。
料金プランは、各地区で愛称があり、関西エリアは「関西たこやきプラン」として、関西電力の「従量電灯A」を基に設定されています。
・最低料金(1契約あたり)
・電力量料金(1kWhごと)
以上の様に、120kWh以上お使いの方は、約5%安く設定されています。
・eREX(イーレックス)
eREX(イーレックス)は、東京都中央区に本社を置く新電力で、法人や官公庁・学校・病院など7,000施設以上への電力供給実績があります。
国内最大級のバイオマス発電所を所有しており、再生可能エネルギーの開発にも積極的に取り組んでいます。
電気料金プランは、
・近畿従量電灯A
・近畿従量電灯B
・近畿低圧電力
と、3種類あり、一般家庭向けは「近畿従量電灯A」に該当します。
・最低料金(1契約あたり)
・電力量料金(1kWhごと)
このように、300kWhを超える場合は、かなり安く設定されています。
3. まとめ
今回は、関西エリアの電力会社の比較として、関西電力の料金プランと新電力5事業者の料金プランをご紹介しました。
「Looopでんき」「HTBエナジー」「eREX(イーレックス)」の3事業所は全国展開している大手新電力ということで、料金単価は安く設定されています。
しかし、関西エリアにおいては、「大阪ガス」と「和歌山電力」がおすすめです。
やはり地域と密接にかかわっており、大阪ガスはガスとセットで2つの割引が適用され、和歌山電力は300kWh以上使用した際の料金が最も安く設定されています。
もちろん、関西電力でもピークシフトや使用量に応じて選べるプランがありますので、ご家庭の生活スタイルなどをよく考えて選びたいですね。
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