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北海道エリアの電力自由化◆地元新電力5社の電気料金を比較

2016年に電力自由化が始まり早1年、新たに新電力に乗り換えたご家庭も多いかと思います。
今では数多くの新電力が参入し、これから新電力に乗り換えるにも、実際どの電力会社が良いのかさっぱり分かりませんよね。
また、既存の大手電力会社においても自由化の施行後、生活スタイルに合わせやすい料金プランの提供を新たに始めています。
そこで今回は、北海道エリアに注目して、北海道電力の電気料金や新電力の電気料金を比較してみようと思います。
1. 北海道電力の電気料金プランを簡単解説
北海道電力は、北海道地方を中心とした地域をメインにした電力会社です。
料金プランは、かなり細かく設定されており、
・従量電灯B:一般家庭向け
・従量電灯C:店舗や事務所向け
これは、従来の料金プランですが、新たに
・エネトクLプラン
使用量が比較的多い(毎月のご使用量が400kWh以上の)家庭向け
・Web・eプラス
Web料金お知らせサービスに登録した方が申し込めます
・eタイム3プラス
スマート電化、オール電化住宅向け
・時間帯別電灯(ドリーム8)
夜間の電気代が安い
・ピーク抑制型時間帯別電灯(ドリーム8エコ)
夜間の電気代が安い。冬期間の夕方に高額なピーク時間帯設定があり、その時間帯を避けて電気を使うことができる家庭向け
と、利用量やピークタイムに対応した電気料金プランが提供されています。
ここでは、一般的な電気料金「従量電灯B」をご紹介いたします。
ちなみに、大半の新電力では、この一般的な従量電灯を基にして料金プランを設定しています。
◇従量電灯B
北海道電力の電気料金は、「基本料金+電力量料金+再エネ発電賦課金」の合計額です。
基本料金は、契約電流(アンペア)または契約電力(キロワット)によって決まり、電力量料金は使用電力量にもとづいて算定し、燃料費調整額を燃料費の変動に応じて加算あるいは差し引いて計算されます。
・基本料金(1契約あたり)
アンペア数 | 料金単価(税込) |
10A | 334円80銭 |
15A | 502円20銭 |
20A | 669円60銭 |
30A | 1,004円40銭 |
40A | 1,339円20銭 |
50A | 1,674円00銭 |
60A | 2,008円80銭 |
・電力量料金(1kkWhごと)
区分 | 料金単価(税込) |
最初の120kWhまで> | 23円54銭 |
120kWhをこえ280kWhまで | 29円72銭 |
280kWhをこえる分 | 33円37銭 |
また、最低月額料金は、246円24銭/1契約と設定されています。
以上が、北海道電力の電気料金プランの簡単に説明しましたが、詳しい電気料金を調べたい方は、北海道電力のWebサイトに「電気料金シミュレーション」が用意されているので、そちらをご利用ください。
2. 北海道電力エリアで契約できる新電力の電気料金比較
次に、北海道エリアで乗り換えが可能な新電力は、
・北海道ガス
・トドック電気
・Looopでんき
・HTBエナジー
・楽天エナジー
などなど、他に挙げれば山ほどありますが、北海道エリアで人気の新電力は以上の通りとなります。
そこで、各社の一般的な料金プランを、比較しやすいように北海道電力の「従量電灯B」を参考にしたいと思います。
・北海道ガス
北海道エリアでは「北ガス」で親しまれる北海道ガスが提供する新電力です。
電気料金は、北海道電力の従来料金プラン「従量電灯」と同じように、
・従量電灯B:一般家庭向け
・従量電灯C:店舗や事務所向け
と、2種類あります。基本料金は北海道電力の単価と変わらないものの、電力量料金において以下のような違いがあります。
・電力量料金(1kkWhごと)
このように、約1円前後安く設定されています。
ガス会社ということで、ガスの使用状況に応じて電力料金が割引になる特典もあります。
・トドック電気
コープさっぽろの電力事業のブランドネームが「トドック電力」で、コープさっぽろ組合員の要望から生まれた地域密着型の新電力です。
電気料金プランは、
・ベーシック電気メニュー
・FIT電気メニュー
と2種類ありますが、「FIT電気メニュー」は、水力発電、バイオマス発電、風力発電などの再生可能エネルギーを使用したFIT電気60%を中心としたメニューです。そこで、「ベーシック電気メニュー」を見てみると、こちらも北海道電力の基本料金は同じですが、電力量料金において、
・電力量料金(1kkWhごと)
このように、最大2円ほど安く設定されています。
さらに、FIT電気メニューでは、北海道らしく「灯油代」がセットでお得になるプランもあるようです。
・Looopでんき
Looopでんきは、沖縄電力以外の9エリアを対象にしている新電力です。
電気料金プランは、シンプルを売りにしており、基本料金は0円です。
電力量料金は1種類のみで、おうちプラン(北海道エリア)では29.00 円/kWhと、これだけ。
つまり、基本料金が無料なので、使った分だけの支払いとなります。
・HTBエナジー
HTBエナジーは、皆さまよくご存じの大手旅行代理店のH.I.S(エイチ・アイ・エス)が設立した新電力です。
使用量や契約アンペアに関係なく、一律5%安くなるという大きな魅力があります。
料金プランは、各地区で愛称があり、北海道は「北海道かにプラン」として、30A(アンペア)以上からの契約になります。
・基本料金(1契約あたり)
・電力量料金(1kkWhごと)
以上の様に、約5%安く設定されています。
・楽天エナジー
楽天エナジーは、通販でお馴染みの「楽天グループ」が展開している新電力です。
料金プランは、
・北海道プラン従量電灯B
・北海道プラン従量電灯C
と、2種類あり、基本料金は北海道電力の単価と同じですが、電力量料金において、
・電力量料金(1kWhごと)
と、120kWhは変わりませんが、120kWhを超えると2~3円安くなる設定になっています。
3. まとめ
北海道電力と北海道で選べる新電力との比較でしたが、安さで比較した場合、やはり「Looopでんき」と「HTBエナジー」が安いと言えますね。
ですが、「北海道ガス」や「トドック電気」は、地域と密接にかかわっているので、ガスと合わせてご利用になったり、灯油が割引になるサービスなど、安さにプラスのメリットはあると思います。
また、北海道電力においてもピークタイムや使用料に合わせて選べるプランも新たに展開しているので、一概にどこが一番と言えないのですが、
ご家庭の利用環境などを考慮して総合的に判断することが大切ですよね。
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